
禁断のテクノロジーにより、様々な楽器のエレクトリック(電気信号を発音機材に送る)バージョンが作られました。
当然ながらベースも例外ではありません。
ベースは低音で大きな音を出すために、どうしても大きく作らなければいけませんでした。
しかし電気信号を送るだけのエレキであれば必ずしも大きくある必要はない。
そんなわけで、細くなったエレキベース(縦がそのままなのは立てて使うため)が作られ、やがてエレキギターとほとんど変わらない形になりました。
従来に比べて、持ち運びや演奏が非常に簡単になったエレキベース。
アコースティックでは横に立って弾かなければならなかったのが、エレキでは座りながら弾くこともできれば立って肩から吊るして弾くことだってできます。
弾き方も弓からピックが使われるようになりました。指はエレキでも継承。
また新しくなった形状から、新たな奏法も使われるようになりました。
指板上の弦を指で激しく叩きつける「タッピング奏法」や、弦を引っ張って離して指板に当てて実音と音色を出す「スラッピング奏法」、滑らせるように高音を上げ下げする「グリッサンド奏法」などがそれです。
今までは無かったフレットだって付いています。
おまけに充実した低音もそのままとあって、エレキベースはポピュラー音楽の低音界を担う存在となっています。
古くは古楽を支え、モダン音楽を支え、今では悩めるヤングの心の叫びさえも支える。
ウッドベース、いやベース先生が世界を席巻する日も遠くはないのではないだろうか。